いただく豊かさ
当時はわからなかったあること。。。
かつて会社員をしていた頃、
20年以上前になるかな。
大変によくしてくれる
ある企業の社長さんがいました。
仕事に必要な情報をいち早く教えてくれる。
バツイチで生活しているのを知っていて
頻繁にいろんないただきものを
おすそ分けしてくれる。
子供も一緒に
カウンターのお寿司屋さんや
普段は行けない料理屋さんに
連れて行ってくれる。
畑をしていた時には
手伝ってくれたり
早朝に苗を植えておいてくれる。
などなど。
誤解のないように言っておきますが、
私だけが特別だったわけではなく、
その人は本当に多くの人に
施しをしてきた人でした。
私は少しは警戒しつつも(苦笑)、
人に顔向けができないようなことも
さらっさらなく(これまた苦笑)、
ただただ好意に甘え、
受け取っていました。
その方が身体を壊されてから
会うことも少なくなりましたが、
訃報を耳にし、
お通夜に向かったときには
葬儀場付近から道路が大渋滞で
全く車が進まず・・・。
こんなに混雑するお通夜は初めてでした。
それから数年後、
相方さんと私のバースデーのお祝い、
ということであるお店に行ったら
お世話になった社長さん家族と隣の席になりました。
奥様や娘さん夫婦と子供さんたち。
その娘さんと誕生日が一日違いで
やはりお祝いで来られてました。
持ち込みのケーキを
おすそ分けしてくださり、
あ〜、社長さんのお引き合わせだなと思いました。
与えて与えて与え続けることは
どんなに富を手にしても
できない人にはできないと思います。
当時の私に
与えられるものがあるとしたら
それは、感謝の気持ちと笑顔。
あれからずいぶんと月日が経ち、
今の私はこう思える。
「いただくことも豊かさなんだ」と。
施しを受けるというと
なんだかかわいそうなイメージがありますが
決してそうではなく
それも豊かさなんだと!
豊かさとは、
お金のあるなしではなく
ココロの状態ですねっ。
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